川上昌裕｜2023 – Para 国際音楽コンクール

第2回 Para国際音楽コンクール　審査員

川上昌裕　|　Masahiro Kawakami

北海道旭川出身。東京音楽大学ピアノ演奏家コース、及びウィーン市立音楽芸術大学を首席で卒業。これまでにオーストリア、フランス、イタリア、スペイン、ドイツ、クロアチアなどヨーロッパ各地で演奏。

NHK『クラシック音楽館』、『名曲アルバム』、『名曲リサイタル』などテレビやラジオへの放送出演多数。

『バラキレフ＆スクリャービン』、『カプースチンピアノ作品集①～③』など11枚のCDをリリース。ニコライ・カプースチンの紹介者・演奏家としては世界の第一人者と目されている。

楽譜の校訂者としても全音楽譜出版社、ショット社などから計50点以上を出版する。

著書に『カプースチン～ピアノ音楽の新たな扉を開く』、『限界を超えるピアノ演奏法』（ヤマハミュージックメディア）などがある。

2009年ヴァン・クライバーンコンクールで優勝したピアニスト辻井伸行を12年間にわたって指導し育てた先生としても知られ、NHK『心の遺伝子』に出演。ほかNHK『クローズアップ現代』、BS朝日『世界の辻井伸行　奇跡の扉を開いた10年の軌跡』など、多くのメディアで取り上げられた。

イタリアのペルージャ音楽祭、ウィーンVIPアカデミーなど海外のマスタークラスの講師や国内外のコンクール審査員に招聘されるほか、公開講座や公開レッスン、講演、執筆など多方面に活動を展開している。東京音楽大学准教授。

『バラキレフ＆スクリャービン』、『カプースチンピアノ作品集①～③』など11枚のCDをリリース。ニコライ・カプースチンの紹介者・演奏家としては世界の第一人者と目されてい

る。楽譜の校訂者としても全音楽譜出版社、ショット社などから計50点以上を出版する。

著書に『カプースチン～ピアノ音楽の新たな扉を開く』、『限界を超えるピアノ演奏法』（ヤマハミュージックメディア）などがある。

|　コンクールの意義をどのように捉えていらっしゃいますか？

何よりもコンクールは人前で自分が持っているものを公に表現できる場です。しかも多くのまだ会ったことのない人たちの前で自身をアピールできる最高の機会です。自分が努力して積み上げてきたことがどれだけ出せるか、自分自身を試すことができる場でもあると思います。また、一人で家で練習しているだけでなく、自分と世界がつながる機会であるという点にも大きな意義があるのではないでしょうか。

|　どのような音楽に魅力を感じますか？

演奏する本人が伝えたいと思う気持ちが強く表現されている音楽であれば、それは魅力を放つと思います。しっかりと練習して、自分が表現したいことを磨き上げ、その上で心のこもった演奏ができればそれは聴衆にとっても魅力的なものになるはずです。

|　審査のポイントを教えてください。

どんな選曲をするかという点は大事だと思います。自分の持っている能力や表現力がうまく生かされている演奏であれば多くの人の気持ちを掴むと思います。その演奏からどれだけ感動が伝わってくるか、という点も大きなポイントになるでしょう。そして自分なりの完成度もしっかり目指してほしいと思います。

|　Para国際音楽コンクールへの参加を考えている方へエールをお願いいたします！

コンクールは一人で練習している時とは違って特別な場だと思います。このような場は最高のチャンスですので、本番に向かって自身の持っているものを最大限に出せるようさまざまな方面から努力してほしいと思っています。この貴重な機会をぜひ自身の成長のために生かしてください。